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入院してました(5)

2016.02.29 カテゴリー:村上鍼灸院について 治療について (番外)入院手記 

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マーフィー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手術が決まってからずっとこの本を読んでいました。

 

いつも傘を持っていくのに持って行かなかった時に限って雨が振る、というようないわゆる「マーフィーの法則」とは違います。

 

どんなことが書いてあるかというと、

 

「良いことを思えば良いことが起こる。悪いことを思えば悪いことが起こる。潜在意識は受け入れたものをすべて実現させてしまう」

 

まあ「自己啓発本」ですね。

 

 

かんたんに言えば、強くイメージしたものは必ず実現する、というような感じでしょうか。

 

20代の頃も一度紹介されたことがあったのですが「そんなわけあるかい〜!」と一蹴してました。

怪しさ満載ですもんね(笑)

しかし、歳を取ってくると、思い当たるフシがあることに気づいたのです。

 

イチローは小学校の卒業文集に

「一流のプロ野球選手になるのが夢、契約金は1億円以上」

などと具体的に描き、それ以上のことを実現しました。

 

本田圭佑はどうでしょう?

彼の卒業文集では

「ACミランに入ってレギュラーになり10番で活躍する」

という壮大すぎるな夢描き、見事に実現しています。

 

イメージは「想像」。

日本語だと同じ読み方で「創造」という言葉があります。

読みが同じだけでなく、もはや同じ意味?

と思うようになってきました。

 

 

そんな中、百獣の王で有名な武井壮さんの記事を見付けました。

彼は十種競技で日本一になる前の年に背骨を骨折するという大怪我をしたそうです。

医者からはもう十種競技どころかリハビリしても日常生活に支障が出るかも知れないと告げらたのですが、

 

「ストレスで胃に穴が空くのなら、ネガティブなことじゃなくポジティブなことを考えていれば、怪我が治るはずだ」

 

と考え、

病院のベッドに寝ながら「骨の図鑑書」を読んで骨の仕組みを視覚的に勉強し、

図鑑に載っている骨を見ながら

”自分の骨は、こうなるだろう”

そう自らに言い聞かせ、自分の骨が治るイメージトレーニングを行い1ヶ月で完治させたというのです。

 

 

この記事を見た私は「コレだ!!」と思いスマホの待受を正常な膀胱の画像に変えました。

待受

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この画像を見ながら、

「私の膀胱はなんの問題もなく、この画像のようにツルンとしてます♪」

「私は今完全にリラックスし、健康体に作り変えている途中です♪」

と自分を信じこませました。

 

「マーフィー100の成功の法則」にも同じような事が書いてあります。

 

バカげたことをやっているな、とも思ってはいけないのです。

自分の死がかかっているので真面目にイメージしてました。

自らの治癒力に期待して。

 

このような考えは鍼灸にも通じているのです。

鍼灸治療は「患者さんの自己治癒力を高める」のであって、鍼で「治してあげている」わけではありません。

 

それに、もともと私は治療のとき同じようなことを実践していました。

「この患者さんは必ず治る」

と念じ、経絡に沿って「気」が通ることをイメージしながら治療していたのです。

 

 

不安で心が折れそうなときには、心を落ち着かせるツボ「内関」を押しながらツルンとした正常な膀胱をイメージしました。

 

ちなみに「内関」は手首から指三本分上の辺りです。

内関

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医師から手術の前日こう説明を受けました。

 

「腫瘍を削って悪性と分かれば明日、膀胱内に抗癌剤を注入します」

 

削れば分かるのです、悪性か良性か。

 

手術前、この時点で悪性か良性かはまさに確率50%と言った感じです。

 

ドラマで見たような手術室に連れて行かれると、待っていたのは可憐とも言えるような小柄な3人の女性でした。

 

執刀医、手術室看護師、麻酔科医です。

 

手術台に寝かされ麻酔を注入されました。

 

「あ〜、なんか寝てるのにめまいがしますね(笑)」

 

と笑いながら話したのを覚えています。

 

 

めまいがしてから、あっという間でした。

 

 

 

深い闇の中から、フェイド・インしてくるような感じで、

 

さん終わりましたよ〜

 

と聞こえてきて、

 

 

「はっ!」

 

と目が覚めました。

 

「気分はどうですか〜?」

 

 

 

「・・・あ”、あ”、レッド・ツェッペリンのう”め(夢)を見てました」

(麻酔の影響で声がかすれているのです。「嗄声」といいます)

 

なぜか第一声がレッド・ツェッペリン(笑)

 

 

「うふふ」

 

 

愛想笑いしてくれる優しい看護師さん(笑)

 

 

レッド・ツェッペリンと言ってもこの人たちにはわからんかったか、と思いつつ次の質問をしました。

 

 

「んけ、け、削ったあ”と、どうでしたか?」

 

 

 

「削ったらツルンとしてましたね。大丈夫でした!

 

 

 

 

 

まじっすか!?

 

 

 

 

 

 

尿道にかなりの違和感を感じながらも、それを聞いた安心感からか、また眠りにつきました。

 

 

 

[続きます]

 

 

 

 

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