2024.03.25
2024.03.05
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鍼灸院ブログ
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医師はもちろん、看護師さんを含め「ガンで間違いない」と思うには十分な理由がありました。
膀胱の腫瘍についてはここの病院のHPの1行目に集約されています。
[1行目はこれ]
膀胱腫瘍はその名の通り膀胱に出来た腫瘍のことであるが、
そのほとんどが悪性腫瘍(つまり癌)です。
[1行目ここまで]
そうなのです。
膀胱に腫瘍があった時点で基本、
アウトなのです!
しかも膀胱がんは転移しやすい。
故に医師はガンの全身転移を危惧し、優先的にCTの予約をしてくれたのです。
病院を出た私はすぐに関係各所や予約をしてくださっていた患者さんに連絡を入れました。
「自分が病気になってどないすんねん・・・」
私のドラムの師匠、LOUDNESSのドラマー樋口宗孝もガンで亡くなっております。
「ああ、もうすぐ会えるのかな?」
絶望の淵に立たされた私は、良からぬ妄想をしてしまうのでした。
こんなことを思ってしまうのには理由があります。
膀胱ガンは大きく分類して「表在性膀胱癌」「膀胱上皮内癌」「浸潤性膀胱癌」があります。
膀胱ガンの80%は「表在性膀胱癌」であり、悪性度は低く、再発しやすいという問題はあるものの生命にかかわることはほとんどありません。
私の腫瘍は「表在性膀胱癌」なのでしょうか?
その大きな特徴は、見た目がカリフラワー状であることです。
こんな感じです。
私の腫瘍はというと・・・
・・・はい消えた!
(「クイズ100人に聞きました」より)
とてもカリフラワーには見えません。
私の腫瘍は、あくまでネットで調べた素人判断ですが、より悪性の強い「浸潤性膀胱癌」に見えました。
さらにです!
私も一応鍼灸師、ひと通り病理学も勉強しました。
悪性の腫瘍だった場合、わかりやすい見た目の特徴があります。
「正常細胞との境界が不明瞭である」
ということです。
実はイボのような腫瘍とは別に、私を不安にさせる写真がもう一枚あったのです。
コレです。
この写真を見て思いました。
村上、アウトー!
(自粛)
また、どの種類のガンだとしても、進行してしまえば膀胱を全摘出する可能性が高くなりますし、リンパ節や他の臓器への転移も考えられます。
膀胱を全摘出した場合、尿を溜めておく場所がなくなるので膀胱の代わりとなる尿路変向術が必要になりますし、勃起不全や、射精が出来ないなどの後遺症が残る場合があります。
大きさからすると、私の腫瘍の進行度が浅いようには見えませんでした。
「どうせCTでは転移が発見されるだろう」
もやはガンは確定的、転移してたり進行したガンだったとしても、
抗癌剤や放射線の治療をせず「高濃度ビタミンC点滴療法」とガンのエサである糖を全く摂取しない「糖質制限食」での治療をしてみよう!
弱っちい私は、抗癌剤で苦しくなったら生きる気力を無くしそうだと思ったのです。
「悔いなく生きたい」
そんなふうに思いながら手術前日を迎えました。
ところが執刀医からの思いがけないことを言われます。
「CTでは転移を認められませんでした」
えっ!?
「一般的なガンはカリフラワーみたいな形なのですが形が全然違うんですよね。なので本当に削ってみないとかわかりません」
マジっすか?
転移の可能性が少ないのは「表在性膀胱癌」、しかし形が違う。
ということは?
手術直前、首の皮一枚つながったのでした。
[続きます]
が、皆さん、入院してました(1)の冒頭にあるように、結果私はガンではありませんでした。
一般的な治療をする場合、膀胱ガンは早期に発見出来たなら相当生存率が高いガンです。後遺症も残らないことが多いです。
私のように抗癌剤を使いたくないという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、どのような治療を選択するにしても、現状を把握しなくては選べるものも選べません。
もしあなたに血尿があったならば、迷わず病院に行ってください。
膀胱ガンで血尿が出ても、しばらくすると血尿が出なくなり、ガンだけが進行する場合もあるのです。
ガンに対して、鍼灸も力になれることが大いにありますが、まずは現状をしっかり把握しましょう。
お願いします。
次回からの投稿はオマケみたいなものですが、笑い話はこれからが本番です(笑)
もう少しお付き合いください。